寒さもだんだん和らいでいく中で、花粉の季節が到来し、鼻水とくしゃみに悩ましい今日この頃です。
私に至りましては、柔らか系ティッシュもすでに一箱を消費しました(この情報、情報として要りますかね?)。
目のかゆみ症状や充血症状には、当院のDr.による診察で、そのつらい症状を改善する事が可能かと思いますので、ぜひ、ご相談ください。くれぐれも、手をグーにしてゴリゴリこすらないようにお願い致します。
春と言えば、新商品。
新商品と言えば、コンタクトレンズです。
今月、アルコンさんとクーパービジョンさんから新しいワンデータイプのコンタクトレンズが届く予定です。
最近の使い捨てコンタクトレンズの常識は、
【うるおい】【柔らかさ】【酸素透過性】【コストパフォーマンスで選べる設定】です。
1つのメーカーさんが沢山のワンデータイプのコンタクトレンズを発売されます。
他社同士の競合は、自由競争市場においては当たり前だと思うのですが、
まるで、一つのメーカー内でそれぞれの開発チームが競うかのように、新しいレンズが開発され、私たちの手元にやってきます。
新しいレンズが生まれても、消えていくレンズは意外と少ないのです。
もちろん、一部のレンズは、長い期間をかけて徐々に終売・生産終了となって役目を終えていくのですが、簡単にはお役御免とはいきません。現実に使ってらっしゃる方がいますからね。
私たちとしても、今までお世話になったレンズに対して、「新しい子が入ったから、貴方はさようなら」と、簡単に切り捨てることができません。
結果として、ドンドコ増えていくレンズの山を前に、埋もれていくのは、私たち眼科の人間です。
まるで、兄弟が増えるかのように、2~3年ごとに新しいレンズが生まれ、その度に、
・・・もう、覚えられない・・・(´;ω;`)ウゥゥ。
・・・貴方は誰なの?どちら様?
と、なりそうなのですが、意外とそれぞれのレンズの特徴を覚えてしまって、
今日も、明日も、明後日も当院で取り扱うコンタクトレンズを患者様にご紹介しているというわけです。
今週は、クーパービジョンさんの新しい一日使い捨てコンタクトレンズの勉強会がWebであります。
アルコンさんは、来月初めまで、オンラインセミナーが見れるそうですから、そちらも勉強させて頂きます。
つらい花粉の季節。
可能な方は、ハードコンタクトレンズや2週間頻回交換タイプのソフトコンタクトレンズを一度お休みして、メガネで過ごすか、どうしてもメガネができない場合は、一日使い捨てタイプへの変更をお勧めします。
花粉によるアレルギー症状によって、どうしてもタンパク汚れが多く分泌されます。
それらの汚れは、レンズに吸着してしまって、洗浄しても落ちにくい変性たんぱく質となり、汚れとしてレンズに残ります。
落としきれなかった汚れが原因となって、アレルギーを引き起こし、眼の症状はさらに悪化してしまう可能性があるからです。
一般的な教科書的なことを考えれば、一日使い捨てコンタクトレンズの中でも、
非イオン性のレンズで、含水率があまり高くないものをお勧めします。
花粉が吸着しにくい・汚れが吸着しにくいことを考えるからです。
しかし、このタイプで昔ながらの素材を使っている場合、酸素の透過性能が低くなってしまいます。
非イオン性で、含水率があまり高くない、でも、酸素をしっかり瞳に通す素材のレンズ・・・。
実は、各社メーカ様、それぞれに工夫を凝らした使い捨てコンタクトレンズがあるんです。
花粉の時期のコンタクトレンズ選びに迷ったときは、どうぞ遠慮なくご相談ください。
次回予告、多焦点眼内レンズも新しいのがでるんです編・・・お楽しみに。
ORT385
眼玉取り出して、ゴリゴリ洗ってしまいたい・・・。