白内障
水晶体は眼をカメラに例えるとレンズに相当する部分で、濁る原因の多くは老化によるものです。
白内障になると視力の低下・かすみ・まぶしさ・見えづらさを感じる等、症状は様々です。
一度濁ってしまった水晶体は再び透明な状態に戻すことはできず、点眼治療では白内障の進行を
遅らせることしかできません。
日常生活に支障をきたすようであれば、手術をおすすめしております。
大内眼科は考えます。白内障手術で一番大切なことは、手術の後の生活にスムーズに復帰できるようにすることだと。
白内障手術で人工眼内レンズを挿入すると、それまでと違った新しい見え方に出会う方もいます。
今までより単に明るくなるだけではありません。
全体に少し青みがかっているように感じたり、手の甲のシミやしわに驚いたり、いつもきれいに洗っているはずのお茶碗についていた茶渋や、きれいにお掃除しているはずのお部屋の隅に小さなごみやほこりが落ちていることに気づいたり。
お一人お一人の眼の状態はそれぞれが異なりますから、手術直後はたくさんの戸惑いが生まれる可能性があります。
戸惑いをできるだけ軽減するために、手術の後に起こりえる可能性について、手術をする前にしっかりお話しさせていただきます。
お一人お一人の眼にしっかり向き合って、手術から手術の後の生活までスムーズに移行できるように、スタッフ一同、お手伝いさせていただきます。
緑内障
緑内障はこの圧力(眼圧)が高くなり、視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。
ただし、眼圧が正常値でも視神経を障害する場合もあり注意が必要です。
片目の視野が狭くなっても、脳がもう片方の目で補おうとするので、緑内障に気づきにくく、
無自覚のまま症状が進行する場合が多くあります。残念ながら失われた視力が戻ることはありません。
自覚症状が出たときには大きく視野が欠けている場合がほとんどです。40歳以上の日本人で
5%~7%は緑内障だと言われているので、定期的に眼科で検査し、早期発見することが重要です。
緑内障 検査機器
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自動視野検査計
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ゴールドマン動的視野計
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3D OCT
大内眼科は考えます。緑内障検査は誰もが緊張するものだ・・・と。
職場の検診や人間ドックなどで、【視神経乳頭陥凹】という結果が出る方がいます。
「【視神経乳頭陥凹】ってなんじゃそりゃ?」と思われる方も多いともいますが、要するに「緑内障の疑いがあるから、念のために目医者さんに行ってくださいね。」という意味です。
20人に一人が緑内障という現在、インターネットで緑内障を検索すると「失明」の文字が踊ります。「なんと恐ろしい!そんな病気になっている可能性があるなんて、怖くて目医者さんに行けない!」と思われる方も少なくありません。
でも失明の恐怖は『放置』することに潜んでいます。緑内障の検査を受け、必要であれば治療を開始するのは失明しないための第一歩です。
検査そのものは痛くもかゆくもありません。もちろん、緊張もするし、検査の後は「疲れた…」と思われるかもしれません。しかし、早く発見して、早く治療を開始すること、それが快適な視生活を送るコツなのです。
眼科ドック
眼科ドックとは
眼の病気には、かなり進行しないと自覚症状が現れない病気も多くあり、
たまたま受診した眼科で異常が発見された・・・という話はよく聞きます。
体の病気と同様に眼の病気も早期発見早期治療と予防することが大切です。
大内眼科は、白内障・緑内障・網膜疾患・ドライアイなどの
診断と治療を得意としておりますので、
眼に関する様々な検査と的確な診断を行うことが可能です。
一般的な健康診断や人間ドックでは取り扱わない、
「眼専門」の《眼科ドック》で早期発見と早期治療を行うことで
『QOV(Quality Of Vision)』を損なうことなく、
快適な生活を生涯続けることが可能になります。
眼科ドックのコース
眼科ドックは、保険の適応外となります。お支払いは、全額個人負担となります。
基本コースは予約不可、緑内障コースは視野検査で専用検査機器を使用するため、要予約となります。
ご家族や事業所単位(要予約)でのお申し込みも可能です。ご相談ください。
コース名 | 基本コース | 緑内障コース |
予約 | 予約不可 |
要予約(オンライン予約可) オンライン予約はこちらから |
コース内容 | 眼科基本健診 | 眼科基本健診+視野検査 |
所要時間 | 30分~1時間程度 | |
費用 | 3,000円(自費診療) | 5,000円(自費診療) |
受診可能曜日 | 【午前】火曜・水曜・木曜・金曜 【午後】火曜・水曜・金曜 |
|
受付時間 |
【午前】9時00分~11時00分受付終了 【午後】16時00分~17時30分受付終了 |
オンライン予約をご参照ください オンライン予約はこちらから |
眼科ドック報告書 |
受診後2週間前後でご自宅へ郵送いたします。
※明らかな異常や、早急に治療が必要な疾患の可能性がある場合は、 |
※コンタクトレンズを使用している方は装用せずにご来院ください。
外してのご来院が難しい方は、眼鏡または替えのコンタクトレンズをご持参ください。
※緑内障コースの「視野検査」のみの受付は致しかねます。
眼科ドックの検査一覧
検査項目 | 検査内容 | 基本コース 3,000円 |
緑内障コース 5,000円 |
屈折検査 | 遠視・近視・乱視の度数を調べます。 | ○ | ○ |
視力検査 | 遠方・近方・裸眼・矯正の計4種類の見え方を調べます。 (普段お使いの眼鏡等の視力を調べることも可能です) |
○ | ○ |
眼圧検査 | 非接触型の機械を使って、眼の硬さを調べます。 眼圧が高い場合は、医師が接触型でも調べます。 |
○ | ○ |
アムスラーチャート | 網膜の異常を調べます。黄斑変性や網膜変性などの発見に有用です。 | ○ | ○ |
眼底写真撮影 | OCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層撮影)を用いて 視神経と黄斑部網膜の断層写真を撮影し、 緑内障の有無や程度、網膜の異常を調べます。 |
○ | ○ |
診察 | 医師が細隙灯顕微鏡を用いて、眼瞼・結膜・角膜・前房・水晶体・ 視神経乳頭・網膜等に異常が無いか診察します。 |
○ | ○ |
視野検査 | 緑内障の早期発見を目的として、自動静的視野検査機を使って 中心視野の感度分布を測定します。 |
− | ○ |
検査で異常が発見されたら
当院にてさらに詳しい検査や治療を受けることができます。その際は保険診療となります。
また、必要に応じてより専門性の高い病院へのご紹介も致します。
斜視
斜視は子供の2%程度にみられる病気だと言われています。
原因としては、目を動かす筋肉の異常・目の神経の異常・脳の異常・強い遠視・外傷等があります。
検査内容
斜視の主な検査方法
・視力検査
・屈折検査
(屈折異常があるかどうかを調べます)
・眼位検査
(目が正しい位置にあるかを調べます)
・眼球運動検査
(内外、上下に正しく動いているか、近くを見るとき目が内よせするか調べます)
大内眼科は考えます。斜視の検査・治療において、より特殊な治療が必要な場合は、専門施設との連携をもってして
最善の方法を探りたい・・・と。
生後半年ほどで目の位置の異変に気付き受診される赤ちゃんから、学校検診などで【斜位】や【斜視】を指摘される子供さん、更には物が2重にぶれて見える【複視】を訴えて受診される大人の方も来院されます。
その場合、斜視や弱視の専門知識を持つ視能訓練士(国家資格保持者)が、それぞれの目の機能や、両眼の位置・動きのバランスの検査をします。
さらに弱視・斜視治療の専門外来を毎週土曜日の午前中に設置し、専門医が診療を担当させていただきます。
しかし、目の状態によっては、手術という治療が必要な場合も出てきます。当院では斜視の手術そのものは行っておりません。斜視の手術治療をご希望される方には、適切な施設にご紹介させていただきます。
どの病院に行ったら良いか分からないという方も一度ご相談いただければと思います。
また、手術の後の経過観察・追加治療を当院にて行うことも可能です。
弱視
弱視とは目から光が入り脳に伝わるという経路の途中で支障をきたし十分に視力が得られず、
眼鏡等の矯正を行っても視力が出ない状態です。
視力の発達に重要な0歳~3歳の時に何らかの原因でよく見ることができず、十分な視力を
得られなかった為に起こる弱視が最も多いとされています。
お子様の行動で以下の事に心あたりがある方は受診をおすすめします。
●よく転ぶ
●目の前の小さなものを掴み損ねることが多い
●ぬり絵やお絵かき等、近くでする遊びをすぐやめてしまう
検査内容
弱視の主な検査方法
・視力検査
・屈折検査
(屈折異常があるかどうかを調べます)
・固視検査
(ものを見る際、網膜の中心で見ているか調べます)
・眼底検査
(網膜や神経に病気がないか調べます)
・眼位検査
(斜視の有無を調べます)
大内眼科は考えます。小さい子供たちにとって「ここが楽しい!」とワクワクできる遊園地みたいな環境にしたいと・・・
弱視検査・訓練は、視能訓練士(国家資格)が担当させていただきます。
治療開始年齢は様々ですが、大体8歳から10歳ぐらいまで、長年にわたって治療や経過観察で通院していただくことが多く、また、必要に応じて一日数時間だけ片目を隠して生活をする遮蔽法などの訓練や、タブレット端末“オクルパット”を使った楽しいゲーム型弱視訓練も当院では取り入れています。
治療を頑張る子供たちと、彼らをサポートしてくださる保護者の皆様がいて、初めて治療成功につながります。
せめて、眼科での検査を、楽しくて、ワクワク・ドキドキするような雰囲気の中で行うことで「目医者さんは、今日も楽しかった~。また行きたいな!」と思ってもらえるようにしたいと考えています。
子供たちが笑顔でいられるように、「次の目医者さんはいつかな?早く行きたいな!」と思ってもらえるように心がけています。
色覚異常
色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚異常があります。
先天色覚異常は遺伝によるもので日本人での頻度は男性の約5%、女性の0.2%と言われています。
遺伝以外の原因である眼や脳の病気などによる色覚障害を後天色覚異常といいます。
検査内容
石原色覚検査表や標準色覚検査表(SPP-1)などを用いてスクリーニングを行います。
また、色覚異常の程度判定にはパネルD-15を用いた検査を行い、生活上の支障や職業適性を大まかに判断します。
大内眼科は考えます。色覚異常は病気ではないと・・・
色覚検査は昭和の時代においては学校における定期検査として実施されていましたが、現在義務付けされてません。しかしこの結果、進学や就職試験を受ける時点で知ることとなり自分の目指していた職種につけない不幸なケースを眼科医は目の当たりにすることとなりました。
ただ色覚異常があってもそれは病気というより個性の一つとして認識されるべき状態です。
味覚や嗅覚、性格、顔かたちがそれぞれ違うのとそう変わりはありません。
中等度以下であれば日常生活で全く気が付く事も不便もありません。ただ一部の職種においては制限があり早い時期に色覚に問題がないか、どういった程度か知っておくべきだと考えます。
ぜひ学校で検査のお知らせがあれば受けてください。
そして精査を指摘されたら勇気をもって眼科で調べましょう!それが親にとってもお子様にとっても将来の幸せな未来につながることをお約束します。
ドライアイ
ドライアイは、涙の量が減ったり質が悪くなることで眼球の表面に障害が起きる眼の病気です。
乾く以外にも、まぶしい・ゴロゴロする・かすむ・見えにくい等の症状があります。
また、涙が十分に出ている人でもドライアイである可能性があると言われています。
基本的に、点眼薬を用いて目の保水性を高めて、角膜の傷を修復します。
治療方法
点眼液による治療
ドライアイの治療に使われている点眼薬としては、
1.目に水分を補給するもの
2.目の湿り気を保つもの
3.目の潤滑を良くするもの
4.ドライアイによって出来た傷を治すもの
5.炎症を抑えるもの
などがあり、ドライアイの種類や程度によって処方される点眼薬は変わります。
キープティア(液体コラーゲンプラグ)による治療
採用しております。このコラーゲンは冷たい状態では液体ですが、涙点に注入すると
体温によってゲル化して涙点を閉じます。手術中の痛みもほとんどなく、
異物感もほとんどありません。注入されたコラーゲンは徐々に分解され自然に排出されます。
この効果は2~3ヶ月程度続きます。
涙点プラグによる治療
涙の排出口である涙点を閉じ、涙の流出を防いで涙を留めます。
非常に小さく目立ちません。
大内眼科は考えます。自分のドライアイのタイプを知ることが治療の秘訣であると・・・
一口に目が乾くといっても涙が少ないタイプと蒸発亢進型の2タイプあります。
それらにはコンタクト装用、パソコン作業、携帯、職場環境、ストレス、自己免疫疾患、糖尿病、オペ後など様々な原因があり様々な症状があります。
原因によって必要な治療となる点眼薬の成分も違います。むやみに点眼をすることによりかえって薬剤性の角膜の上皮障害を引き起こすこともあるので眼科で診察を受け自分に適した点眼薬を見つけましょう。
糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つで糖尿病が原因で眼の奥の眼底に出血が起こることを言います。
初期の症状としては、少しかすんだり、黒い物が見えたりすることがありますが、かなり進行するまで自覚症状がない場合もあり、放置しておくと失明するケースもあります。早期発見・早期治療が大切です。
糖尿病の方は、内科だけではなく眼科での定期的な検査が大切です。
治療方法
レーザー光凝固術
眼底の出血部やその周辺の血流の悪い部分にレーザーを当て、出血を止める治療です。
外来で行うことができ、糖尿病網膜症の基本で効果的な治療法です。
レーザー光凝固術で視力が回復するわけではなく、網膜症の進行を抑える為に行います。
抗VEGF治療
糖尿病網膜症の合併症として黄斑部がむくむ黄斑浮腫があります。
その黄斑浮腫の原因となるのがVEGF(血管内皮増殖因子)と言われています。
抗VEGF薬治療は、このVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することで、黄斑浮腫を抑制する治療法です。
抗VEGF薬治療で糖尿病黄斑浮腫が治るわけではありません。
大内眼科は考えます。失ってから気付いても遅い見える事の大切さ・・・守りませんか?
糖尿病と診断されたらコントロールが良くても必ず定期的に眼科を受診し眼底検査を受けましょう。
現在失明原因のトップは緑内障ですが、糖尿病性網膜症で失明する割合は緑内障よりも若い世代に多く、働けなくなるだけでなく精神的なダメージも大きい深刻な状況となります。
緑内障同様、治る病気ではありません。見えなくなってからでは手遅れです。
進行するまでに予防をしていかなければならないため緑内障と並び、定期検査が最も重要となる代表的な疾患の一つです。
当院では上記のレーザー光凝固、抗VEGF(硝子体内注射)等の治療を時期を逃さず受けていただくため定期受診を守っていただき糖尿病と一生うまく付き合っていくお手伝いをさせていただいております。
まぶたの病気(眼瞼下垂・内反症)
眼瞼下垂
眼瞼下垂とは上まぶたを開ける能力が何らかの原因で衰え、開けにくくなる病気です。
眼瞼下垂には先天性と後天性があり、後天性の眼瞼下垂の原因の多くは加齢によるものだと言われています。
眼瞼下垂の症状
- 眼が開けにくい
- まぶたが重い
- 肩こり、頭痛、首の痛み
- 涙が出る
- 眼を開けると額にしわができやすい
額の筋肉でまぶたを開けようとすることにより額にしわが寄ります。
また、視界が狭くなり、特に上方が見えにくくなるため、あごを上げて物を見るようになります。
内反症
内反症とはまぶたが内側に向いてしまう状態です。
まぶたが内側に向くことにより、「逆まつげ」とよばれるまつげが眼球に触れてしまう状態になります。
大内眼科は考えます。疲れ目の原因・・・それは瞼が原因かも
眼瞼下垂も内反症も先天性の場合もありますが後天性の多くは加齢による変化で徐々に瞼が弛み、それを補おうとすることで様々な症状に繋がっていきます。視界が妨げられ視力に影響するほか痙攣、肩こり、頭痛、眼精疲労。内反症においては流涙、眼痛などを引き起こします。
加齢による変化は誰しも避けることはできません。せっかく見える目を持っていても瞼がたるんでくることで、見えにくいだけでなく眼精疲労などの諸症状に悩まされるのはもったいない話です。
当院では関連病院である京都府立医科大学付属病院の眼形成外来から専門の医師に来ていただき診察の上、手術の適応があれば当院にてオペを受けていただけます。
約1週間後に抜糸。その後は普通の日常生活を送れます。
円錐角膜
円錐角膜とは角膜の頂点が突出し薄くなる疾患です。
角膜の変形により乱視が進行し眼鏡や通常のコンタクトレンズでは矯正が効かず進行すれば角膜の混濁により視力が矯正不能となりコンタクトレンズも装用できなくなり角膜移植が必要になります。
基本的な治療はハードコンタクトレンズを装用することです。角膜頂点を押さえつけ、病気の進行(角膜の突出)を予防しなから角膜乱視の矯正をします。
大内眼科は考えます。
円錐角膜の患者様は頻繁にコンタクトレンズがずれる、落としてなくすを繰り返し装用を断念してしまわれる方が少なくありません。しかし上手くカーブやサイズを選択し、ハードコンタクトレンズの修正を加えることで装用は可能です。
当院では院長が京都府立医大コンタクトレンズ外来で得た経験をもとにサンコンタクトレンズ社と共同してハードコンタクトレンズに修正を加えたり特殊な円錐角膜用レンズをオーダーできるシステムにより角膜移植に至るまでの患者様のお手伝いができる数少ないクリニックとして長年沢山の患者様に通院していただいております。
あきらめないでください。ハードコンタクトレンズ装用。