9月も半ばだというのに真夏の暑さが続いています。
古い話になるのですが、7月に京都で開催された日本コンタクトレンズ学会に参加してきました。
各社の自慢のコンタクトレンズ、並びに関連製品の情報を提供してくださいます。
と同時に、コンタクトレンズにまつわる学術的な研究の発表や、臨床で出会った珍しい症例・事象の発表などがありました。
さらに、各シンポジウムではコンタクトレンズの新しい未来の可能性について解説が有ったり、
未成年へのオルソケラトロジー矯正法の効果と注意点などの解説がありました。
当院でも、オルソケラトロジー療法を行っていますが、その際に需要視しているのが、
「ガイドラインの順守」です。
ガイドラインというのは、治療に関わる基準を記したもので、法的な効果があるものではありませんが、非常に重要なものです。
いい加減な・危険なコンタクトレンズの処方を行ってはいけない。当たり前のことが当たり前に書かれている文章です。
特に、寝ている間に装用するコンタクトレンズであるオルソケラトロジーは、常に清潔を保つために、正しいケアと装用方法、そして3か月ごとの定期検査の順守は、当たり前の事だけれど非常に重要だと考えます。
定期検診では、オルソケラトロジーの効果を見るだけではなく、レンズそのものの劣化や汚れの有無も、慎重に、一つ一つを、顕微鏡で拡大して確認させて頂いております。
その中で、実際に、装用者ご本人は気付かなくとも、レンズの欠けや汚れの蓄積などの不具合を発見することは少なくありません。その都度、適切な対処を行います。
また、いくらオルソケラトロジー療法をしていてもゲーム遊びや学習時の姿勢が悪く、且つ、長時間連続の近見作業では、近視進行抑制効果は期待できません。
お外遊びの重要性や勉強中・読書中・ゲーム中の姿勢などについても、これでもかッというほど、こうるさくお話しさせて頂きます。
やかましい眼科だと思われるかもしれませんが、子供さんの目を守るためにご理解いただければ幸いです。