頻回交換型ソフトコンタクトレンズ(いわゆる2weekの使い捨てレンズ)には、洗浄・保存為のケア用品が必要ですが、ドラッグストアには沢山の種類があり、どれを使ったらよいか迷ってしまいます。
しかし、ソフトコンタクトレンズのケアは、快適な視力矯正と目の健康のために非常に重要です。正しいケアを行うことで、レンズの清潔さと長寿命を保つことができますので、私たちも必死にその方法を説明させて頂いております。
当院にご通院して下さる皆様には、すでにおなじみの内容かもしれませんが、一度、ソフトコンタクトレンズのケア方法と洗浄液の種類をまとめてみたいと思います。
マルチパーパスソリューション(MPS)
- MPSは、ソフトコンタクトレンズの洗浄、すすぎ、消毒、保存に使用される多目的の液体です。
- 正しい使い方:
- レンズケースの蓋を開けて、先にMPSをたっぷりと満たしておきます。この際、こぼれるちょっと手前ぐらいまでケースに満たしておいて下さい。
- コンタクトレンズを手のひらにのせます。
- MPSをたっぷりと注ぎます。手のひらから零れ落ちる寸前ぐらいたっぷり使います。
- 表と裏をそれぞれ20~30回ずつ、一定方向に優しくこすり洗いします。この時に力をこめる必要はありません。優しくナデナデヾ(・ω・*)するような力加減で結構です。又、円を描くようにこすると、レンズが千切れたりしやすくなりますので、一定方向のこすり洗いを意識して下さい。時間的には、「もしもしカメよ♪」の歌を歌うぐらいの間が丁度いいと思います(テンポもちょうどいいと思います)。1番を歌い終わったらレンズを裏返して2番を歌いましょう。
- こすり洗いの後は、レンズを指で優しくつまみ、MPSを降り注いでよくすすぎます。そしてコンタクトレンズケースの底に沈めるようにして入れます。
- 蓋をする時にMPSがあふれこぼれることがありますが、後からしっかりと拭いておくとご家族様に怒られなくて済みます。
- 既定の時間を置けば、消毒完了です。中には潤い成分をレンズ内部に入れ込んで乾燥を防いでくれるケア用品もありますので、コンタクトレンズで眼の乾きを感じる場合は、たっぷりの液につけ置くことが重要となります。
- 装用時は、コンタクトレンズをMPSで軽くすすいでから装用します。
- ケースと蓋は中性洗剤で軽く洗って、乾燥させてください。
- MPSは開封後、1か月程度で使い切ってください。
過酸化水素タイプの洗浄液
- 洗浄・消毒力が高い利点があります。
- 正しい使い方:
- コンタクトレンズを外し、専用ケースに入れます。
- 洗浄液を専用ケースのガイドラインまで入れ、中和剤を入れます。
- 6時間以上そのまま放置します。
ポビドンヨードタイプの洗浄液
- 消毒効果が高い特長があります。
- 注意: ヨウ素アレルギーのある方や甲状腺に関連した病気を抱えている方は使用できません。
- 正しい使い方:
- 専用レンズケースにコンタクトレンズをセットします。
- 専用レンズケースに「消毒・中和錠」を入れ、さらに「溶解・すすぎ液」をケースの線まで入れます。
- 専用レンズケースのフタを閉め、4時間以上放置します。
※NGな洗い方:
- 水道水ですすいでいる。
- 指先でこすり洗いしている(爪がレンズにあたって破損の原因になります)。
- 円を描くようにこすっている(レンズの破損原因になります)。
- コンタクトレンズケア剤のボトルの先がレンズに触れている。
そして、最近
『MPDSー(Multi Purpose Disinfecting Solution)』というものが販売されています。
このMPDSについては、後日・・・。
ORT385
※健康な眼と快適なコンタクトレンズ生活の為にも、正しいケアをお願いします。