すっかり秋から、冬の気配も感じる季節になりました。
東寺さんの銀杏も黄色い色が美しくなってきました。
夜間のライトアップも12月8日まで行われるようですが、今が見頃をという感じです。
さて、オルソケラトロジー療法に関するご質問・お問い合わせを多数いただきます。
新たにオルソケラトロジーをご希望の方のみならず、
最近は、他院、または他国でオルソケラトロジーをすでに処方されていて、
レンズの経年劣化や紛失による再作製ご希望の方もいらっしゃいます。
オルソケラトロジー未経験の方は、まず、レンズの装用体験から始まるのですが、
経験者の方は、すぐにレンズ処方の工程に入らせて頂くことになります。
そこで、経験者の方にお願いがございます。
スムーズな処方のために
①現在使用中のオルソケラトロジーレンズの規格(データ・メーカー名・処方時期)などのわかる資料をお持ち下さい。もっともスムーズに処方をお受け頂けます。
②現在使用中のレンズの規格が判らない場合は、レンズ装用をいったん中止し、角膜の状態を自然な形状に戻してから処方となります。その際、できれば1か月、最低でも2週間の装用中止をお願いいたします。そうすることで、レンズの処方誤差や視力不良の可能性を減らすことが可能です。
③とはいうものの、レンズ装用中止などできない場合がほとんどではないでしょうか?その際は、ご相談のうえ、貸出眼鏡や使い捨てソフトコンタクトレンズの一時使用後の3日間装用中止など、皆様の日常生活が不便にならないような工夫をさせて頂きたいと思います。お電話やご来院の上、ご相談頂ければ幸いです。
どの場合でも、現在使用中のオルソケラトロジーレンズもお持ちください。
そもそも、オルソケラトロジーレンズの寿命は大体2年と考えます。
それ以上の年月の使用においては、レンズの傷のみならず、特に汚れが目立つようになります。
経年劣化したレンズを装用するのは、重篤な角膜感染症を引き起こす可能性があり、睡眠時に装用するに適していないことが多いと思われます。
実際、他院さんで処方され、2年以上使用しているひどく汚れたレンズを洗って、洗って、洗っても汚れが取れずに諦めて頂くようにお願いしたこともあります。
そして、汚れたレンズを使用している方の多くは、悲しくも”定期検診未受診”だったりするのです。
当院では、毎日のお手入れに、こすり洗いとタンパク除去・ヨード消毒をお願いし、定期検診の度にスタッフがレンズのチェックと洗浄も致しますので、そこまでの汚れたレンズに出会うことはほとんどありません。
それでも、経年劣化からは逃れられません。
定期検診を必ずお受け頂けますよう、また、2年をメドに定期的なレンズ交換をお考え頂きますよう、オルソケラトロジーレンズを装用の皆様にお願い申し上げます。
ORT385